家計簿を手書きかエクセルで作るか迷う?まずは手書きをオススメ!

家計管理を始める時に、手書きかエクセルで作るかを迷うなら、まずは手書きの家計簿からスタートするのがオススメです。
今回は、経理事務歴10年の経理マンが解説!家計簿を始めるなら「手書きから」をオススエする理由を書きます。

手書きで家計簿をつける…面倒だと思いませんか?
面倒ですよね。私も同感です。
しかし、手書きで家計簿をつける事で、得られるメリットがあったらいかがでしょうか。

メリットがあれば、家計簿を続けるモチベーションも続きます!

手書きで家計簿をつけると得られるメリット

手書きで家計簿をつけると得られるメリット4つは次の通りです。

  • 書いた!という満足感が得られる
  • 書くのが面倒…と支出回数が減る
  • 達成感を得られる
  • 年間のまとめをする事で、翌年のお金の準備ができる

書いた!という満足感が得られる

家計簿、手書き

学生時代、まっさらなノートに書き始める時、なんだかワクワクした気持ちになりませんでしたか?
家計簿を手書きで書く時も、同じ気持ちになります。
真新しいノートを目の前にして「よしっ!勉強頑張るぞ!」と感じる事と同じで、「よしっ!家計管理するぞ!」とちょっとした気合いを入れられます。

そして余白のページを埋める事で、書ききった!という満足感を得られます。
人は満足感を得ると、また同じ事を繰り返したくなるものです。

その積み重ねが、気づけば1ヶ月、半年と時間が経ち、やがて家計簿を書く事を習慣化できるのです。

MEMO
日記好き、メモ魔さんは、問答無用で手書きをオススメします。

書くのが面倒…と支出回数が減る

家計簿、手書きのメリット

支出回数が減るのは、前述に書いた達成感とは逆の感情です。

買い物をするたびに家計簿を書く事が面倒だなと感じると、次第にお財布の口が堅くなります。
そうすると、自然とお金を使う回数が減ってきます。

これは、お金を使う時に無意識に「お金を使う意味」を考えているからです。

  • この出費が必要かどうか。
  • 自分にとって本当に必要な物なのか。
  • 欲しいというだけの欲求なのではないか?

という事を自然と意識できているからです。

あればある分、お金を使う。財布に残っているから、使ってしまうという生活から脱皮できている証拠なので、考え方が変化している証拠でもあります。

達成感を得られる

達成感

月のまとめをする事で、1ヶ月家計簿を続ける事ができた!という達成感を30日に1度味わえます。
月に1度の給料日が嬉しいのと一緒です。

30日に1度、自分の努力・労力の成果が具体的に見えるので、普段の生活がより楽しくなります。
毎月の区切りのお陰で、次の区切りに向かって気持ちも切り替えてスタートする事ができます。

年間のまとめをする事で、翌年のお金の準備ができる

家計簿、計画

1年間家計簿をつける事が出来ると、次の年に向けてのお金の準備ができます。

お金の準備ができると、なぜ家計管理にメリットになるのでしょうか?

例えば、自動車税で考えてみます。

自動車税は、4月1日時点で所有している方に納付書が届きます。
自治体によって、若干の誤差はあるものの、5月末までの納付期限に設定されている場合が多いです。

お金の準備という視点に戻って考えてみましょう。

自動車税を間に合うように納付するには、5月に自動車税のお金を準備しておく必要があります。
この「お金の準備」に早く気づく事ができるのが家計簿のメリットです。

1年間家計簿をつける事ができれば、次の年の5月に自動車税を納付する事がわかっているので、余裕がある時に自動車税の金額を準備しておく事ができます。

人によっては、2万円を用意する事が難しいと感じるかもしれません。

ちはぎ

突然の出費にあたふたする人こそ、家計管理をするメリットは大きい!

家計簿を買う時に確認する、おすすめポイント

家計簿を購入する際、重点的にみているポイントがあります。

それは、年間のまとめ表が見やすいかどうかです。この一点です。

「年間のまとめ表」では、こんな事を知る事ができます。

  • 収入がいくらなのか
  • 支出がいくらなのか
  • 余りがいくら残っているのか
これらの情報を、1月~12月までを見比べる事ができます。

年間のまとめ表が見やすいと、こんな家計管理ができます。

  • 前月と比べて貯金ができたのかな
  • 今月の生活費はどれくらい使ったんだろう
  • 光熱費は夏と冬、どっちが高いんだろう
ほんの一例ですが、1月ずつ並べる事で見比べる事が簡単にできます。
そして、自然に「なぜ?」と疑問に思う事ができます。

「なぜ?」の疑問は、解決方法を探すきっかけとなります。

「なぜ?」の疑問は、より良い生活をするために必要不可欠です。

ちょっと辛口ですが、家計管理に、停滞は禁物なのです。人間というナマモノが生きる家なのですから、常に変化するのが当たり前です。

「なぜ?」の疑問は納得できる事なのか。

「なぜ?」の疑問は解決すべき問題なのか。

「なぜ?」の疑問を見つけやすくするのが、年間のまとめ表です。

私自身、3年ほど前まで市販の家計簿を使っていました。
節約術や、お得なやりくり方法は進化しますが、家計管理の基本は家計簿を書く事です。

何年経ってもそれは変わりません。

現在は、エクセル家計簿を自作していますが、手書き家計簿をしていた時に愛用していた1冊をご紹介します。

細野真宏のつけるだけで「節約力」がアップする家計ノート

この家計ノートを気に入っている点は次の3つです。

  • 年間のまとめ表が繰り返し見やすい
  • 記入欄が1日単位
  • 毎年発行される

細野真宏のつけるだけで「節約力」がアップする家計ノートは、書店では売り切れるほど人気がある家計簿です。
私自身は、子供がいない時代に実母がこの家計簿をつけている事で存在を知りました。
売り切れてしまうほどの人気というイメージが印象強く、すぐ購入してしまったのを覚えています。

1番気に入っているのは、「年間のまとめ表」が書きやすい、見やすい事です。
シンプルな枠で書き込みやすく、切り離す事もできます。
進めているページに挟んでおいて、いつでも確認できるのが素晴らしいです。

また、真っ白な自由帳と違って記入日が1日単位である事も気に入っています。
他の家計簿よりも厚みが厚く、2センチほどあります。それは、1日単位で記入できる事からページ数が増えてしまう事に理由があります。
見開き1ページを1週間分として、たっぷり使えるので、書きやすいです。
見返した時に、平日と週末とお金の使う頻度をパッと見で確認する事ができるメリットもあります。

そして、なにより嬉しい事が、毎年発行される事。
1度書き方に慣れてしまえば、翌年も同じように始める事ができるので、スムーズに始める事ができます。
毎年違う家計簿を探し続けると、書き方が変わってしまい家計簿を続ける障害になります。

もし、手書きの家計簿を探していらっしゃれば、候補にいれていただけると嬉しいです。

家計簿を手書きするのは、続ける習慣を身につけるため

家計簿を続けて書く習慣が無い人にとって、家計簿を書こうかなという気持ちになるだけでも素晴らしい事です。
やってみようかなという気持ちを実行することで、好きな事、必要な物に使うお金をさらに増やす事ができます。

子供におもちゃを買ってあげたい。
趣味のお金を増やしたい。
そう考えているのであれば、家計簿をつける事で「やりたい事」が叶うかもしません。

  • 書いた!という満足感が得られる
  • 書くのが面倒…と支出回数が減る
  • 先月と今月を比べる事で、達成感を得られる
  • 年間のまとめをする事で、翌年のお金の準備ができる

家計管理をしてみようかな。家計簿を書いてみようかな。という気持ちになる事がすでに一歩踏み出している証拠。
手書きはすぐに取り組める家計簿の書き方ですので、ぜひ参考にしてみてください。

以上、ちはぎの節約ラボでした。
ではまたね。