時短勤務の給与。手取り額をイメージする3ステップ

時短勤務の給料

子供がまだ小さくてフルタイム復帰は考えられない。

そこで活用したのが時短勤務。

通常の勤務時間を短くして働く制度ですが、私の場合、手取り額が大幅に減ってしまう結果となりました。

今回は、時短勤務を始める前に準備する事と手取り額が激減した話です。

時短勤務を検討されているのであれば、ぜひ、ご参考ください。

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  • 時短勤務でお給料がどのように計算されるかイメージしたい

私は、2人目を産んで生後5か月から仕事復帰しています。

そして、生後5か月~11か月の約半年間、時短勤務を経験しました。

今回の体験記では、給与の手取り額が予想以上に減ってしまったお話ですが、働き方や待遇次第で手取り額は変わりますので、慌てずに会社と確認・交渉していただければと思い記事にしました。

また、この時短勤務の期間があったからこそ、私は家計管理に本腰を入れる事ができました。

そういった良い影響もある事から、必ずしも時短勤務を否定するような記事ではありません。

時短勤務は勤務時間を短縮して働ける制度

時短勤務は、育児休業法で定められた権利です。

満3才になる前の子供を育てている方が利用できる制度で、会社に申し出る事で勤務時間を短くして働く事ができる制度です。

詳しくは厚生労働省のサイトに載っていますが、正社員と同等に仕事はできない状況になるので会社側との相談は必須です。

ちはぎ

会社と子育てを両立する練習をするのにオススメ

私は、時短勤務を利用したのが職場初のケースだったため上層部と何度か交渉しました。

前例のない場合は、賃金の決め方や勤務時間も会社と交渉する事になります。

MEMO
育休同様に時短勤務を利用できない条件もあるようです。厚生労働省のサイトや、職場の労務担当者に相談してみてください。

時短勤務を始める前に会社と交渉した事

もし、早期復帰を打診されたら、交渉の大チャンスです。

早期復帰を打診されるという事は、あなたの力を必要としてくれている事です。必要とされているんだ!って感じられて嬉しいですよね。

でも、即答せずに、一度じっくり考えてみてください。それは、会社と交渉する事で、少しでも有利な環境になるかもしれないからです。

私は次の3つの事に気を付けて、職場復帰まで何度か会社と話し合いや交渉を繰り返しました。

  1. 子どもの預け先の確保ができそうか?
  2. 働く時間・金額の交渉
  3. 自分のタイミングでのフルタイム復帰する権利
注意
あくまで個人の体験談になりますが、ぜひご自身の環境と照らし合わせて読み進めてください。

1.子どもの預け先の確保

私の場合、子供はまだ月齢5か月。早ければ2か月から預けられる保育園もあるようですが、希望の保育園は6か月から入園可能だったので、保育園には預けられません。
ひとまず途中入所の申し込みを済ませ、保育園が決まるまでは実家の母に預ける事にしました。

注意
時期・地域によっては途中入園が難しい所があります。

私の住む田舎は、田舎は田舎なりに保育園がありません。

0歳児の冬からの途中入園は絶望的でした。

保活については詳しくないので書けませんが、復帰時期を予想しながら役所に問い合わせをするなど早めに動きましょう。



2.働く時間・金額の交渉

時短勤務をすることで育児休暇が切り上げになってしまいます。
それは育児休業給付金がもらえなくなる事。

ちはぎ

これは大きな収入減!!

正直、収入の事だけを考えれば1年以上の育児休暇を取得して会社復帰するのが望ましいです。

育児休暇中は、給付金を受給できるし、社会保険料は免除されますから!

復帰してしまえば、給付金は無くなるし、社会保険料はフルタイム時代の金額同等を納めなくてはならないので、基本給は時短勤務によって減るのに、控除金額
はフルタイム時の金額が控除されます。

結果、手取りはめっちゃ減ります。

だからこそ、確認と交渉が大事です。お給料の計算方法と、勤務時間は要確認です。

  1. 勤務時間は固定ですか?
  2. お給料の基盤となる固定給はどのように決めますか?
  3. できればどちらも希望を聞いてくれると良い!

私は妊娠・出産で大きく体力が低下してしまったので、時給制にしてもらい、徐々に働く時間を増やしていきました。

体力にあわせて労働時間を延ばせると、心に余裕もできやすいです。

具体的には、週5日5.5時間勤務からスタートし、最終的には週5日7時間になりました。

そこまでしてなぜ職場復帰したのかというと、上にも書いた通り、会社からお声がかかったので「期待に応えたい!」という気持ちから。

もう一つは、義両親との同居生活でストレスがたまっていたので、一刻も早く外に出たかったからです。



3.自分のタイミングでフルタイム復帰

私が1番重要だと思っているのは、自分のタイミングでフルタイム復帰できる事です。

「え?当たり前でしょう」と感じるかもしれませんが、中小企業の場合は特に、産前産後休暇を取得したり、育児休暇を取得する事そのものが頻繁に行われないため、慎重に確認・交渉する事をオススメします。

例えば1日6時間の労働になる事で、気づいたら正社員からパート扱いに雇用契約を変更させられるかもしれません。

「これまでの業務は他の人に任せるから、君はパートになってくれ」

「新しいシステムを導入したら、仕事量が激減した!君はパートになってくれ」

パートと正社員では、社会保険も福利厚生も変わってきます。
ボーナスにも影響がでます。気軽に有休消化もできません。

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正社員を続けられるなら、続けたほうが収入面でメリットになります!
MEMO
その後は無事、自分のタイミングでフルタイムに復帰する事ができています。

時短勤務での手取り額をイメージする3ステップ

時短勤務の手取り額をイメージするポイント

時短勤務後、初めての手取りは、フルタイム勤務の8割減でした。

思わず明細を2度見しました!保育料にも満たない手取り額に愕然としたのは言うまでもありません。

そこで、時短勤務による手取り額をより具体的にイメージする方法を3ステップでご紹介します。

  1. 基本給はどのように決まりますか
  2. 休暇前の給与控除額を確認
  3. 時短勤務の必要性をもう一度検討する

①基本給はどのように決まりますか

時短勤務を始める前に会社と交渉した事でも書いていますが、お給料の基盤となる基本給はどのように決まりますか?

時給?それとも休暇前の何割支給?

時給なら、1ヶ月どのくらいの時間働けそうですか?

②休暇前の給与控除額を確認

産前休暇前の給与明細で、給与控除額の金額を確認しましょう。

①基本給-②控除額=手取り額

これが基本的な考えです。

注意
毎月天引きさせる項目はありませんか?
例えば、駐車場代や互助会費です。
復帰することによって、天引きになる可能性が高くなります。

③時短勤務の必要性をもう一度検討する

いかがでしょうか。
より具体的な手取り額を想像できましたか?

それを踏まえたうえで、今一度時短勤務をするべきなのか否かを検討してみてくださいね。

時短勤務制度は働くママの選択肢の一つ

「無知は損」

この言葉は、知り合いの会計士さんが言っていた言葉です。
大事なお給料の事なのに、会社の給与担当者は知識がまったく古いままという事もあります。

自分のお給料の事、もっと知って欲しいです。

知識を増やす事で、大事な人を守れるかもしれません。

私自身、半年の時短勤務をした事で家計管理に本腰を入れられた事、お金以外の気づきを得られたので、後悔はしていません。

しかし、現実は収入額としては激減したのは言うまでもありません。

時短勤務の給与が心配であれば、事前に確認したいポイントまとめ

今回は、時短勤務での手取り額を大幅に減少したというお話でした。

時短勤務する前に確認したい事のポイント

  1. 子どもの預け先の確保
  2. 働く時間・金額の交渉
  3. 自分のタイミングでのフルタイム復帰する権利

手取り額を具体的にイメージする3ステップ。

  1. 基本給はどのように決まりますか
  2. 休暇前の給与控除額を確認
  3. 時短勤務の必要性をもう一度検討する

知識を得て、より良い時短勤務を送れますように~!

以上、ちはぎの節約ラボでした。
ではまたね。
▽ 時短勤務の体験から得られた教訓の記事は全四回でお読みいただけます。働くママのために、参考になれば嬉しいです。
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第一回「時短勤務の給与。手取り額をイメージする3ステップ
第二回「時短勤務で給料の手取り額を増やす方法
第三回「時短勤務で給与の代わりに得られた3つの事
第四回「貯金が増えない時短勤務のもやもや。貯金の増減を赤裸々公開